「ルチン」とは、そばや柑橘類に含まれるポリフェノールの一種で、淡黄色の成分です。
強力な抗酸化作用の他に、体中の血管の柔軟性を高め、毛細血管の強化作用があるので、
心臓疾患・脳梗塞・動脈硬化・高血圧・肺塞栓症・生活習慣病の予防・エコノミー症候群などの血栓が原因で起こる病気を予防する作用があります。
また、出血性の疾患・糖尿病や認知症の予防・変形性関節症の改善・痔・美肌・ガン予防にも有効だと考えられている成分でもあります。
「ルチン」は糖尿病に大きく関わるインスリンの分泌を促し、 血中のグルコースやリポタンパク質などの糖尿病の原因となる物質の濃度を低下させるとの報告もあります。
膵臓に働きかけてインスリンの分泌を促してくれる「ルチン」は、糖尿病の予防・改善に期待できる成分と言えますね。
「ルチン」の強力な抗酸化作用は、幅広く発揮され、生活習慣病全般に役立つとされているだけでなく、 ビタミンCの吸収を助ける働きもあり、ビタミンCと一緒に摂ることで体内でコラーゲンの合成を助けたりもしてくれています。
「ルチン」は、実はビタミンCの研究の中で偶然に発見された栄養素です。
その為「ビタミンP」とも呼ばれ、ビタミンPの一種にも分類されます。
ビタミンPとも呼ばれるように、ビタミンCとよく似た性質などを持つ為、「ルチン」と「ビタミンC」はとても相性の良い栄養素なのです。
蕎麦に多く含まれているルチンですが、中でも韃靼(ダッタン)蕎麦は通常の蕎麦の100倍近いルチンが含まれているそうです。
また通常の蕎麦でも、品種・栽培環境・日照時間でルチンの含まれる量も変わってしまうようです。 さらに精製されるほどルチンの含有量は減ってしまうので、蕎麦を食べる際は、韃靼蕎麦・十割蕎麦・蕎麦米などを食べるようにしましょう。
他にグリーンルイボスティーやエルダーフラワーティーにもルチンが含まれているので、
3時のティータイムにこれらのお茶を飲んで過ごすのも良いですね。
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