ビオチンは、腸内で善玉菌によって体内で作られるビタミンB群の一種です。
ハリのある肌やツヤツヤの髪を保つ為に、コラーゲンの生成を助ける作用や、頭皮の血行促進、皮膚や粘膜の細胞が規則正しく生まれ変わって健康な状態を維持できるように働いています。
ビオチンは、皮膚の炎症・かゆみの原因となる物質、「ヒスタミン」が作られるのを抑える働きがあります。
詳しいメカニズムは解明されていませんが、この働きにより皮膚のトラブルの改善が期待され、アトピー性皮膚炎の治療にも有効だと考えられています。
他に、三大栄養素の糖質(炭水化物)、タンパク質、脂質がエネルギーに変わる時にサポート役として働いています。
ビオチンが不足すると、爪がもろくなる、肌がくすむ、肌荒れ、抜け毛、白髪、髪質がパサつく、湿疹などの皮膚炎、結膜炎、舌炎、知覚過敏、無気力、疲労感、憂鬱、蒼白、吐き気、運動失調、筋肉痛、けいれん、緊張低下、高血糖などがおこります。
腸内細菌によって体内でも作られるので不足する心配はありませんが、
抗生物質を長期間服用していたり、長期間下痢が続いていたり、
喫煙・飲酒、不規則な生活などにより腸内細菌のバランスが崩れ、体内でのビオチンの合成量が減少してしまいます。
ビオチンは水溶性の為、水に溶けやすいですが、食品中でタンパク質と結合して存在しており、分解されにくく壊れにくい特徴があります。
その為、光、熱、酸には強いですが、アルカリに弱いという性質があります。
ビオチンは、さまざまな食品の中に少しずつ含まれており、
ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸、パントテン酸などの他のビタミンB群と一緒に摂ると効率的に摂取することができます。
ビオチンが特に多く含まれているのは、
牛レバー、鶏レバー、豚レバー、マガレイ、ヨーグルト、大豆、ピーナッツ、卵、舞茸、ほうれん草、カリフラワー、グレープフルーツなどです。
水溶性のビオチンは、尿から排出されてしまうのでたくさん摂取しても特に問題はありません。
美肌、毎日を健康に過ごしたい、白髪・抜け毛予防、アトピー性皮膚炎の改善したい方は、他のビタミンB群と一緒に積極的に取り入れてみて下さい。
0コメント