肥満を改善することで負のスパイラルから抜け出す





肥満や高血圧、糖尿病といった生活習慣病予防に役立つ成分として「大豆サポニン」が注目されているのは知っていますか? 


「大豆サポニン」の注目されている働きには、血栓を造りにくくする・動脈硬化予防・狭心症予防・心筋梗塞予防・脳梗塞予防・ガンの抑制・エイズウイルスの増殖の抑制・ 抗酸化作用・肝機能改善・免疫力アップ・便秘解消・美肌などがあります。 


大豆サポニン」は、大豆の中でも胚軸に多く含まれるポリフェノールの一種で、大豆独特のえぐみ・渋み・苦みの主成分です。 


水と油の両方に溶ける性質があり、血管に付着した脂質を取り除いてくれたり、血中のLDLコレステロールを低下させる働きをしてくれています。  


生活習慣病に役立つとされる「大豆サポニン」には、「アディポネクチン」という俗に痩せホルモンと言われる善玉ホルモンの分泌を促進する働きがあります。 


この「アディポネクチン」は、脂肪細胞から分泌され、インスリンの働きをサポート・血流を良くする・全身を巡って傷ついた血管の修復・ 細胞内の脂肪燃焼促進などの働きがある事から、肥満・糖尿病・動脈硬化をはじめとする生活習慣病の予防の観点からはとても大事なホルモンと言えます。


しかし、肥満に伴い内臓脂肪が増えるにしたがって「アディポネクチン」の分泌量は減っていってしまいます。


 



その他に、「アディポネクチン」と同様に脂肪細胞から分泌される「レプチン」という、 これも俗に肥満予防ホルモンと言われている善玉ホルモンがあります。


この「レプチン」は、脳の満腹中枢に働きかけ食欲を抑えたり、脂肪燃焼を促して代謝に関わっています。 


しかし、肥満になりBMI25以上になると「レプチン」の働きを邪魔する体内酵素(PTPRJ:protein tyrosine phosphatase receptor type J [チロシンホスファターゼ受容体タイプJ])が満腹中枢に増えてしまうと言われています。


その結果、食欲が止まらないという現象が起こってしまいます。


また、睡眠不足が続くと「レプチン」の分泌量が減るとも言われています。 





脂肪細胞から分泌されるホルモンには、悪玉サイトカインといわれる「レジスチン」というホルモンもあります。


この「レジスチン」はインスリンの働きを邪魔する性質があります。 

そして、肥満に伴い内臓脂肪が増える程「レジスチン」の分泌量が増えていくと言われています。 



メカニズムがまだはっきりとしていない部分もありますが、 肥満になると体内ではどんどん負のスパイラルにはまっていってしまっている、と言っても過言ではありませんね…。 





肥満を改善する事でこの負のスパイラルから抜け出し、 「アディポネクチン」や「レプチン」といった善玉の痩せホルモンの分泌を正常化させることは重要と言えるでしょう。 


「大豆サポニン」は「アディポネクチンの分泌を促進してくれる働きがあるので、負のスパイラルに陥らない為にも積極的に摂り入れていきましょう。         

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