グレープフルーツ・はっさく等のミカン科植物の果実に含まれるポリフェノールの一種で水溶性のフラボノイドである「ナリンギン」。
フラボノイドとは、野菜・果物などの植物に含まれる色素成分や苦み成分の事で、その数は数千種類にもなります。
「ナリンギン」は、グレープフルーツの苦み成分で果肉よりも果皮に多く含まれています。
「ナリンギン」には、食欲抑制作用・抗酸化作用・生活習慣病の予防と改善・血流改善・抗アレルギーなどの働きがあります。
食欲抑制作用はダイエットをしている方には嬉しい働きですね。
抗酸化作用では活性酸素を強力に抑制する働きがあるので、活性酸素の増加が原因で起こる生活習慣病の予防や改善が期待されています。
活性酸素は体内に入ってきた細菌やウイルスをやっつけてくれる働きがあり私たちの体にとって必要な物ですが、 増え過ぎてしまうと強力な力で細胞を傷つけてしまったり、コレステロールを酸化させてしまったりしてしまいます。
「ナリンギン」はそんな活性酸素の増加を抑えてくれる成分なのです。
また、血流改善・抗アレルギー作用の中には、血栓を防止・血中脂肪酸を分解・血管の抵抗力アップ・毛細血管を丈夫にし出血性の疾患予防・ 花粉症症状の緩和・免疫力アップ・ウイルスへの抵抗力アップなどの働きがあります。
「ナリンギン」は水溶性なので摂り過ぎても必要のない分は、体外に排出されてしまうので特に心配はいりません。
ただし、薬の作用を阻害する恐れがあるので、グレープフルーツと一緒に薬を服用するのは避けましょう。
特に高血圧の薬を服用をしている人は気をつけましょう。
グレープフルーツと一緒に高血圧の薬を服用すると、薬の作用が強くなり血圧が下がり過ぎたり、 心拍数が早くなり過ぎたりといった症状を引き起こす可能性があります。
また、高血圧の薬を服用されている方はその他の薬との飲み合わせも懸念されるので、必ずかかりつけ医に相談しましょう。
体に嬉しい作用の多い「ナリンギン」が含まれるグレープフルーツやはっさくなどの柑橘類は、
意外と果糖が多い果物なので食べ過ぎには注意しましょう。
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