「杜仲茶」というお茶を皆さんご存じでしょうか?
中国南西部からベトナムにかけて分布している杜仲の木の葉を煎じて飲まれている、
健康茶です。
主に中国の四川省原産である事が多い様です。
「杜仲茶」には、
・高血圧予防
・動脈硬化予防
・コレステロール値改善
・メタボリックシンドローム予防
・むくみ改善と予防
・記憶力や学習能力を高める作用
・抗酸化作用
・利尿作用
・便通改善
などが期待されています。
杜仲は太古の昔から地球上に存在し、氷河期を生き延びた一科一属一種の樹木です。
20~30年で直立した巨木となる世界でも珍しい樹木されています。
その樹皮は漢方薬の原料となり、若葉はお茶として利用され、
古代から中国では健康維持に欠かせない生薬とされてきました。
漢方としての杜仲は、
中国最古の薬物書「神農本草経」にも上質な漢方薬として記されており、
日本でも医薬品として認定されています。
近年では、葉の方にも樹皮と同じ成分が含まれることが分かってきています。
ハーブティー感覚で樹皮よりも手軽に摂取できる「杜仲茶」は、
穏やかに薬効が期待できると研究が進んでいます。
「杜仲茶」は、プーアール茶に似た特有の香りと風味がありますが、
渋みはないのでさっぱりと飲みやすいお茶です。
「杜仲茶」には、現代人に不足しがちな成分が豊富に含まれています。
中でも、ミネラルが多く、
・鉄
・亜鉛
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・ビタミンC
などが多く含まれています。
その他には、
・フェノール性化合物(クロロゲン酸など)
・トリテルペン類
・イリドイド類(ゲニポシド酸、アスペルロシドなど)
・フラボノイド
などが含まれています。
イリドイドには、記憶力の低下を防ぎ、認知症の予防が期待できる成分と言われています。
またゲニポシド酸には、副交感神経に作用する働きがあります。
これにより、精神的なリラックスを促し、
ストレスが低減する事で血流が改善され、血圧を穏やかに下げる働きが期待できます。
血圧が下がる事で、
高血圧からくる、めまい、腰痛、しびれ、血栓などにも効果が期待できます。
「杜仲茶」は、副作用のない薬草とされています。
カフェインを含まないので、妊娠中や授乳中の方でも安心して飲むことが出来ます。
また、杜仲の木には害虫がつかない性質があり、基本的には無農薬で育てられています。
ですので、農薬が心配な方やオーガニックが良い方、小さなお子さんにも安心といえます。
ただし、杜仲茶に多く含まれるカリウムは、
腎機能が低下している方やカリウム製剤、利尿薬などを服用されている方は、
高カリウム血症を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
これらの方で摂取をお考えの方は、かかりつけ医や薬剤師に相談するようにしてください。
「杜仲茶」の1日の摂取目安量は、茶葉で6ℊです。
摂取する場合は、1度に大量に摂取するのではなく、
少量を毎日継続する事を心がけましょう。
0コメント