銅は、鉄が赤血球のヘモグロビンの材料となるのを助け、活性酸素を抑える抗酸化酵素の補酵素として働いているミネラルです。
銅は、体内に約72mgと、微量ですが存在しています。
摂取した銅のほとんどは小腸で吸収され、肝臓に運ばれて蓄えられます。
吸収された銅は、肝臓でセルロプラスミンという銅結合タンパク質に合成され、全身の組織に運ばれていくのです。
その後、ほとんどが胆汁とともに小腸に分泌され、便に混ざって排泄されます。
銅の吸収率は、摂取量によって大きく変わりますが、約44~67%といわれています。
銅を多く含む食品は、牛、豚、鶏などのレバーや魚介類です。
中でも、ホタルイカ、イイダコ、シャコ、エビ、カキ、アンコウの肝、牛レバーに多く含まれています。
微量ミネラルなので、通常の食生活で不足する事もなければ、
毒性の低いミネラルは、過剰に摂取したとしてもそのまま排泄されるため、通常の食生活をしていれば欠乏症も過剰症も心配いりません。
ただし、銅の量が少ない人口ミルク、人工栄養で育てられた未熟児、消化管手術後の患者、下痢を起こしている場合は、銅が不足することがあります。
銅が不足すると、鉄が十分に足りていても全身に酸素を運ぶヘモグロビンが正常に合成されず、貧血やめまい、その他、骨粗鬆症、毛髪の色素が抜ける、動脈硬化、コレステロールや糖質の代謝異常、白血球の減少、子供の発達障害といった症状がみられます。
貧血気味の人、免疫力アップしたい人、動脈硬化を予防したい人、髪や肌の健康を保ちたい人、骨粗鬆症を予防したい人、成長期のお子様は気をつけましょう。
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