「ゲニステイン」は、大豆の胚芽部分に多く含まれている大豆イソフラボンで
ポリフェノールの一種です。
女性ホルモンのエストロゲンと似た作用がある事から
「植物性のエストロゲン」「天然の女性ホルモン」とも呼ばれています。
「ゲニステイン」は、エストロゲンの減少によって引き起こされる、
顔のほてり・のぼせ・発汗・肩こり・頭痛・イライラ・不安・憂鬱などの
不快症状が現れる更年期障害の症状の改善に役立つとされています。
骨の中からカルシウムが溶け出さないようにする働きがある為、
エストロゲンと似た作用を持つ「ゲニステイン」は、
年齢や生活習慣などの老化現象で起こる、
しわ・たるみ・ハリなどの改善や骨粗鬆症の予防にも役立ちます。
その他にも、強い抗酸化作用を持っているので、ストレス・紫外線・喫煙・過剰な運動などで、
体内で増え過ぎた活性酸素を抑えることで生活習慣病の予防にも役立ちます。
活性酸素は、コレステロールや中性脂肪などの脂質を酸化させて過酸化脂質に作り変えてしまいます。
過酸化脂質は、糖尿病・肥満・動脈硬化などの生活習慣病の原因にもなっており、
抗酸化作用・コレステロール値の上昇を抑制する働きがある「ゲニステイン」は
糖尿病・肥満・動脈硬化などの生活習慣病を予防に役立つとされています。
「ゲニステイン」を含む「イソフラボン」の1日あたりの摂取量は40~50㎎とされていますが、
サプリメントで補う場合は30㎎が1日の上限値とされています。
ホルモン剤・抗ガン剤・婦人科系疾患の医薬品の服用している方は、
イソフラボン配合のサプリメントを摂取する場合は医師への相談が必要です。
また、大豆アレルギー・妊娠中・授乳中の方は「ゲニステイン」を含むイソフラボン配合のサプリメントの摂取には注意が必要です。
「ゲニステイン」は言うまでもなく大豆食品から摂取できるのですが、加工の過程や大豆のどの部分から抽出されるかで含有量に差がでてきます。
大豆食品の中で最も「ゲニステイン」の含有量が多いのは「きな粉」だと言われています。
いつもの副菜のごま和えをきな粉にアレンジしてみたり、
いつものソース作りにきな粉をプラスしてみたり、ソイラテにきな粉をかけてみたり、
おやつだけでなく毎日の食事にきな粉を取り入れて、是非、美容や健康に役立ててみて下さい。
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