季節が変わるタイミングになると、気分の落ち込み、だるさ、風邪をひきやすいなど、原因がはっきりしない不調を訴える人が増えます。
その背景には、気温差や生活リズムの乱れだけでなく、日照時間の変化によるビタミンD不足 が深く関わっています。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けるだけでなく、免疫・ホルモン・メンタルなど多方面に影響する重要な栄養素です。
特に日本は季節による日照量の差が大きく、季節の変わり目に不足しやすいと言われています。
ビタミンDの約80〜90%は、皮膚が紫外線(UV-B)を浴びることで合成されます。
しかし季節の変わり目には、複数の要因が重なり、体内でのビタミンD生成が大きく低下します。
ビタミンDを作るために必要なのは UV-B(波長290〜315nm)という特定の紫外線です。
しかしこのUV-Bは、太陽の角度、季節、時間帯によって大きく変動します。
同じ時間外にいても「夏なら5〜10分で作れる量が、冬はほとんど作れない」という状態が起こります。
季節の変わり目は、気温差、雨や曇りの日の増加、花粉や乾燥の影響などで、自然と外に出る時間が減りがちです。
特に現代は屋内で過ごす時間が長い生活スタイルが一般的で、日光を浴びる機会が少なくなっています。
なので、「外出時間が短い → UV-Bを浴びる時間が減る → ビタミンDが作れない」という流れが起こります。
日焼け止めは紫外線を防ぐために必要ですが、「UV-Bをほぼカットする」という特徴があります。
SPF30以上の日焼け止めを塗ると、ビタミンⅮ合成は90%以上抑えられると言われています。
さらに近年はマスク生活が長く続いたことで、顔の大部分が覆われ、皮膚が紫外線に当たる面積が減少され、これもビタミンD不足の一因になっています。
季節の変わり目は、朝起きにくかったり、夜眠れず、自律神経が乱れるなど、生活リズムが崩れやすい時期です。
生活リズムが乱れると、ビタミンDの活性化に関わるホルモンや代謝にも影響が出ます。
ビタミンDは「肝臓」「腎臓」で活性型に変換されて働くため、睡眠不足やストレスが続くと、この変換効率が落ちることがあります。
つまり、「作れない」だけでなく「使えない」状態にもなりやすいのです。
ビタミンD不足は「気づきにくいけれど対策しやすい」問題です。
日光浴や生活リズムの調整など、日常の小さな工夫で改善していきましょう。
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