消化不良を起こすと、身体に必要な栄養素をきちんと吸収できなくなります。
暴飲暴食はもちろんのこと、暴飲暴食以外にも、
肉や魚といった質の違うタンパク質を同時に食べることでも、消化不良を起こしやすくなります。
アミノ酸の種類や組織が違うために、胃腸で消化される過程で混乱が生じるからです。
口から入った食べ物は、まず胃で消化され、小腸で体内に必要な栄養素を吸収します。
大腸では、小腸から送られてきた食べ物から水分を吸収して便を作るのと同時に、
腸内環境を整える腸内細菌の管理、小腸までで吸収されなかった栄養素を分解吸収します。
こうした胃腸の働きが悪くなると、 体内に必要な栄養素が不足し、
毛細血管にまで栄養素が行き渡らなくなり、代謝が下がり、冷えやコリなどの原因となります。
毛細血管から温かい血液が流れなくなると、
手足がいつも冷たく、 肩こり、腰痛、頭痛、寒さで身体が縮んで硬くなったり、
怪我をしやすくなったり、頭がボーッとしたり、寝不足の原因にもなります。
たかが冷え性と侮ってはいけません。
身体が冷えることで基礎代謝が低くなり、体脂肪の増加につながります。
そして、さらに栄養状態が悪くなり冷えるという悪循環にってしまうのです。
この状態が酷くなると、身体の抵抗力、バリア機能、免疫力まで低下してしまい、
風邪を引きやすくなったり、肌が荒れたりと、身体の様々な場所に不調が現れるようになります。
その他にも、本当なら腸で吸収されるはずの栄養素が、消化不良を起こしてちゃんと吸収されずに体外に排出されてしまい、 体と脳が「栄養不足だ。不足した栄養を補う為に食べなくちゃ!」と勘違いを起こして、食べ過ぎを招いてしまう事もあります。
せっかく意識して食べたはずのタンパク質で、消化不良を起こして吸収されなければ、食べ損ですよね。
胃腸の調子を整える事が、自身の栄養状態を良好に保ち、元気で健康な体を保つことに繋がるのです。
また、食べ合わせは想像以上に大切で、胃腸を混乱させてしまい負担をかけないように、
質の違うタンパク質を同時に食べない様に、肉系なら肉系、魚系なら魚系に分けて、
同時に食べない様にしましょう。
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