「乳酸菌」は私たち人間の大腸内で糖質を分解して乳酸を作り出す細菌の総称です。
その種類は200種類以上もあり、様々な性質・形があります。
ブルガリア菌・ビフィズス菌・ヤクルト菌・ラブレ菌・ガセリ菌なども乳酸菌の一種で、
身近な食べ物に含まれているので一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
腸内には500~1000種類以上の細菌が常に100兆個以上存在しています。
これらの細菌は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌と分かれており、それぞれ一定のバランスを取っています。
しかし、食生活やストレスなどの影響で悪玉菌が優勢になると、悪玉菌が毒素を作り出し腸内はアルカリ性へと傾いていってしまいます。
「乳酸菌」が作り出す乳酸には、腸内を酸性に保ち悪玉菌が増えるのを抑制することで、腸内環境を整え健康維持に役立っています。
最近では、私たちの体の中にある免疫細胞のうち60~70%が腸にある事が分かり、腸内環境を整えることで免疫力が上がると言われています。
免疫力が上がれば、風邪やウイルス性の病気にもかかりにくくなります。
また、腸内で悪玉菌が作り出す毒素が吸収されて全身に回ってしまうと生活習慣病やその他の病気、肌荒れの原因となってしまいます。
その他にも、
便秘予防と改善
貧血予防
アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状の予防や緩和
コレステロール値を下げる
動脈硬化予防
心筋梗塞や脳梗塞の予防
ガン予防
なども期待されています。
健康な乳幼児の腸内には、「乳酸菌」などの善玉菌が90%以上も存在していますが、
加齢やストレス・食生活などの要因も含めて善玉菌の割合は減少すると考えられています。
その為、腸内環境を整えるには生きた「乳酸菌」や乳酸菌のエサとなる「オリゴ糖」や「食物繊維」などを摂取し、腸内で善玉菌が増えるように意識した食事を心がけましょう。
食事で摂った生きた乳酸菌のほとんどは胃酸などで殺菌されてしまいますが、死んだ菌でも善玉菌のエサとなり腸内環境を改善する働きがります。
腸内環境を整えたい、免疫力を高めたい、花粉症などのアレルギー症状を緩和したい、コレステロール値を下げたい、生活習慣病を予防したい、美肌を目指したい、貧血になりやすい人は、
チーズ
ヨーグルト
漬物
味噌
醤油
キムチ
納豆
塩麹
などの発酵食品から少しずつでも乳酸菌を摂り入れてみましょう。
0コメント