「タウリン」はアミノ酸の一種で、ラテン語で雄牛を意味する「タウラス(taurus)」が名前の由来となっている成分です。
主に魚介類に多く含まれており、私たち人間の体内では、
肝臓・心筋・筋肉・脳・目の網膜・肺・骨髄などに存在しています。
その中でも50~80%は筋肉に存在していると言われています。
基本的には全身の組織に存在しているので、
・動脈硬化
・糖尿病
・心不全
・心臓病
・高血圧などの生活習慣病や、肝機能の向上
・コレステロール値を下げる
・視機能の改善
・むくみの予防と改善
・便秘解消
・アルコールの代謝促進
などに対して有効な成分とされています。
その他に「タウリン」は、胆汁の主要成分である胆汁酸と結合して消化をサポートしたり、
細胞膜を安定化させたり、神経伝達物質として働いたりしています。
私たちの体内に存在する「タウリン」は、食事からの摂取と体内での合成によって補われています。
「タウリン」を多く含む食品には、
サザエ
ホタテ
イカ
カキ
たこ
貝類
魚介類
などがあります。
これらの食材を使って食事から摂取する場合、調理方法に気をつけなければいけません。
「タウリン」は焼くと3割、煮ると5割も減ってしまうと言われています。
また、「タウリン」は水溶性の為、
煮物にすると煮汁に溶けだすので煮汁ごと食べられるメニューにする事をオススメします。
「タウリン」は体内に入ると比較的早く代謝されてしまう成分なので、過剰摂取の心配はないとされています。
逆に「タウリン」が不足していると、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病のリスクが高まります。
その他に、肝機能の低下も考えられ脂質の消化や吸収が上手くできなくなる可能性や、
目の網膜の機能障害が起こる可能性が高くなってしまいます。
「タウリン」の肝臓の機能を向上させる作用は、
体内に入るアルコールや薬、
食品添加物などの化学物質や体内で作られたアンモニアを代謝し、
尿や便として体外に排出して解毒したり、
胆汁の生成のサポートをしたりしてくれています。
肝臓は心臓と同じくらい重要な臓器ですが、自覚症状を感じにくい臓器と言われています。
生活習慣病の予防に役立つとされている「タウリン」を日常的に摂り入れて、
ぜひ健康的な生活を送りましょう。
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