「核酸」は、体を作る元となる細胞に存在する成分です。
私たち人間の体には約60兆個の細胞が存在していて、
ほとんど全ての細胞が数ヶ月で生まれ変わると言われています。
「核酸」は細胞の分裂と再生に関わるので、
細胞が生まれ変わる際に必要不可欠な成分なのです。
「核酸」には、細胞を作り出す情報を持つと、
その情報を元に細胞の材料となるタンパク質を作り出すRNAがあります。
様々な生命活動の元となる細胞の材料には、
「タンパク質」と「核酸」が細胞を構成する主要成分となっています。
「タンパク質」は、摂取するとすぐに血や肉になるのではなく、
体に吸収する働きを持つ酵素によって消化・代謝されてアミノ酸へと分解されます。
分解されたアミノ酸は、
皮膚・爪・髪などいろいろな場所で必要に応じて「タンパク質」へと組み立て直されます。
「核酸」は、この分解されたアミノ酸を
「タンパク質」に組み立て直す際に必要な成分なのです。
この為、「核酸」には老化を予防して体を若々しく保つ働きがあるとされています。
細胞を活性化させる働きや遺伝子の修復などの働きがあり、
癌や認知症、動脈硬化などの予防にも役立つと考えられています。
その他にも、
・新陳代謝アップ
・美肌
・冷え性
・肩こり
・疲労回復
・免疫力アップ
・髪の健康を維持
・脳の機能改善
・貧血予防
・肥満予防
の働きもあるとされています。
「核酸」は、若い頃は体内で盛んに作られているのですが、
年齢と共に作られる量が少なくなっていくので、
食べ物やサプリメントなどで補う事が必要です。
核酸が多く含まれる食べ物には、
煮干し・いりこ
ちりめんじゃこ
のり
サケ
タラ
サケの白子
フグの白子
ハマグリ
カキ
等があります。
成人の場合、核酸の1日あたりの必要量は約1.5gとされています。
核酸を補うには「デノボ合成」と「サルベージ合成」の2種類の合成方法があります。
・「デノボ合成」……… 主に肝臓でアミノ酸などから核酸を合成する方法
・「サルベージ合成」… 食べ物から摂取した核酸を使って合成する方法
「デノボ合成」の場合、肝臓の機能は年齢と共に低下していくので
20歳くらいまでが盛んに作られるピークと言われています。
加齢と共に肝臓の機能が低下し、核酸が作られる力が弱まっていく事で、
細胞の生まれ変わる周期が少しづつ狂っていき、
様々な老化現象が引き起こされていくのです。
この為、食事やサプリメントなどで「核酸」を摂取する事が必要となってくるのです。
「核酸」を補う事は非常に重要な事ですので、是非健康維持の為に取り入れてみましょう。
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