「甜茶(てんちゃ)」というお茶をご存じでしょうか?
「甜茶(てんちゃ)」とは、中国原産の薬草茶で、甘味のあるお茶の総称を言います。
日本で「甜茶(てんちゃ)」と言うと、
バラ科キイチゴ属の
「甜葉懸鉤子(てんようけんこうし)」の葉から作られるお茶の事を言います。
「甜葉懸鉤子(てんようけんこうし)」は、
中国南西部の標高500~1200ⅿの山岳地帯に自生し、高さ2~3ⅿの丸みを帯びた低木です。
原産地である中国南西部では、
約5000年も前から健康茶として飲まれてきた歴史あるお茶です。
また、祝いの席などで飲むお茶としても愛飲され、
春節に「幸せな1年でありますように」との願いを込めて飲む習慣があります。
以前は、貴重なお茶として中国国外への持ち出しが禁止されていた程のお茶ですが、
近年では「甜葉懸鉤子(てんようけんこうし)」から作られる「甜茶(てんちゃ)」には、
アレルギー抑制作用がある事が研究によって明らかとなり、
健康食品やサプリメントとして日本でも広まってきています。
「甜茶(てんちゃ)」には、
・肥満予防
・歯周病予防
・花粉症や喘息の予防
・ハウスダストや季節の変わり目の健康維持
に役立つお茶として現在注目されています。
「甜茶(てんちゃ)」の葉には、
甜茶(てんちゃ)ポリフェノールを始めとした、
甘味成分のルブソシド、
カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などと言った
ミネラル類が豊富に含まれています。
「甜茶(てんちゃ)ポリフェノール」には、
アレルギーの原因となる物質のヒスタミンの放出を抑制する作用があります。
甜茶(てんちゃ)ポリフェノールは、
正式にはGOD(Galloyl-Oxygen-Diphenyl)型エラジタニン
と呼ばれる種類のポリフェノールです。
このポリフェノールが
体内の炎症反応に関係する酵素の活性化を阻害しヒスタミンが抑制される事で、
花粉症などのくしゃみや鼻水といったアレルギー症状や
喘息などを緩和・改善させると言われています。
ヒトによる花粉症の臨床試験では、
アレルギー症状が出る前から甜茶(てんちゃ)を飲用する事で
自覚症状が改善される結果も出ており、
アレルギー症状の予防も含めて効果効能が期待されています。
また「甜茶(てんちゃ)」に含まれる甘味成分のルブソシドは、砂糖の75倍の甘さがあります。
糖分は含まれない甘味なので、
甘さが欲しい時に砂糖を使った食品の代わりに摂取する事で、
肥満や便秘
虫歯
口臭
歯周病
などの糖の摂りすぎによる症状の予防効果が期待できます。
「甜茶(てんちゃ)」には特に副作用と言ったものはなく、安全性の高いお茶とされています。
花粉症などのアレルギー症状の緩和が目的の場合、
1日120㎎以上の抽出エキスの摂取が目安とされています。
さらに1日400㎎まで摂取量を増やすと、より効果が期待できるとされています。
「甜茶(てんちゃ)」、「甜葉懸鉤子(てんようけんこうし)」はバラ科の植物なので、
バラ科アレルギーがある方は吐き気などのアレルギー症状が出る場合があります。
飲用して異常を感じられた場合、
すぐに飲むのを中止し必要に応じて医師に相談してください。
アレルギー症状、アトピー性皮膚炎、喘息、
肥満、コレステロール値、肝臓の健康、
虫歯、口臭、歯周病が気になる方は、是非参考にされてみて下さい。
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