花粉とは植物が子孫を残すために作り出す生殖細胞の事です。
特にスギやヒノキなどの樹木は、春になると大量の花粉を空気中に放出します。
放出する事によって風や虫の力を借り受粉を成立させるのです。
花粉症とは放出された花粉が体内に入った時に免疫システムが過剰に反応してしまうアレルギー疾患です。
主な症状はくしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ・充血、喉の違和感、倦怠感など人それぞれです。
日本では特にスギ花粉が多く、世界でもトップクラスの花粉症大国と言われています。
ではなぜ花粉症が起こるのでしょうか。
花粉症の発症には、免疫細胞「lgE抗体」が深く関わっています。
IgE抗体とは、アレルギー反応の中心で働く“免疫の警報役”の抗体で、花粉症・食物アレルギー・アトピーなどの症状を引き起こす引き金になります。
1. 花粉が体内に入る。
2. 免疫細胞が「異物」と判断
3. lgE抗体が大量に作られる
4. ヒスタミンなどの炎症物質が放出
5. くしゃみ・鼻水・痒みなどの症状が出る
特に近年は、大気汚染、ストレス、生活習慣の変化、スギ林の増加などが重なり、発症者が増加していると考えられます。
大学や研究機関では花粉症の根本治療に向けた研究が進んでいます。
① 舌下免疫療法の進化
花粉エキスを少量ずつ体に慣らす治療法で数年かかるものの、体質そのものを改善できる可能性があるとして注目されています。
② 腸内細菌と花粉症の関係
腸内環境がアレルギー反応に影響することが分かってきており、特定の乳酸菌が症状を軽減する研究結果も報告されています。
③ iPS細胞を用いたアレルギー研究
免疫細胞の働きを制御する新しい治療法の開発が進行中で将来的には、アレルギー反応そのものを抑える治療が期待されています。
花粉症は「一生付き合うもの」と思われがちですが、研究の進歩により、根本治療が現実味を帯びてきています。
これらが進めば、“花粉症に悩まない社会”が実現する可能性は十分あると言えるでしょう。
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