「カフェイン」といえば、眠気覚ましに飲むコーヒーに入っている成分でご存じの方も多いのではないでしょうか?
コーヒー豆以外にも、
茶葉やカカオ豆などの植物に含まれる天然の苦み成分である「カフェイン」は、
眠気を覚ます覚醒作用の他に、
・むくみの予防や改善
・脂肪燃焼の促進
・冷え性の改善
・アルツハイマー病の予防
・パーキンソン病の予防
などに役立つとされています。
アルツハイマー病ではアミロイドベータというタンパク質の脳への異常蓄積、
パーキンソン病ではアデノシンという疲労物質が
脳内で代謝されずに蓄積されたままである事が、発症の引き金になると言われています。
「カフェイン」には、アミロイドベータを作り出す酵素の働きを抑制したり、
アデノシンの毒性を弱める作用がある事が分かっています。
脳の神経に影響を与えるこれらの物質から守ってくれる「カフェイン」は、
アルツハイマー病やパーキンソン病の予防にとても期待されています。
また、末梢の血管を拡張させて体を温める働きは、
体脂肪の燃焼を促進させ肥満解消に役立ちます。
特に運動前に「カフェイン」を摂取すると、
効率的に脂肪を燃焼する事が出来るそうですよ。
その他にも「カフェイン」は、利尿作用、消化促進、強心剤としても利用されています。
更に「カフェイン」には、体の中でゆっくりと進む慢性的な炎症反応を抑える事が
20世紀の終わり頃に明らかとなりました。
炎症は様々な病気の原因となり、
重大な病と関係がある事が近年の研究で分かってきています。
「カフェイン」の摂取は、
炎症が原因となる病気の予防や進行の抑制に役立つと考えられています。
現在では使用されていませんが、
昔は抗炎症薬として喘息の発作予防にも使われていたそうです。
カフェインを多く含む食品は、
コーヒー
緑茶
チョコレート
紅茶
玉露
ココア
などがあります。
脳の神経を興奮させ眠気を防ぎ、疲労を回復させる以外にも
様々な作用のある「カフェイン」を上手に生活の中に取り入れてみては如何でしょうか。
「炎症」についての記事はこちらから。
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