私たちの体は、食べた物から作られています。
今回は健康を保つための食事のポイントを紹介していきます。
健康を保つのに重要な食事のポイントは、加齢に伴う体の変化に対して、
筋肉・骨・血管・脳をサポートする効果的な食材や栄養素を摂り入れる事です。
筋肉は体の重量全体の40~50%を占めるので、タンパク質の摂取はとても重要となります。
筋肉の衰えを予防するには、
毎日の食事に肉、魚、卵、豆腐、納豆などの豆類を積極的に取り入れましょう。
高齢になると筋肉量が減少し、
歩く速度が遅くなる「サルコペニア」という症状が起こりやすくなります。
歩く速度が遅くなると転倒のリスクも高くなるので、タンパク質の摂取は欠かせません。
最近では、加齢による食事量の低下や栄養バランスの乱れによって、
タンパク質不足の人が増えてきています。
タンパク質は筋肉の生成に関与するだけでなく、
骨や臓器、髪の毛、爪など体全体の構成要素にも関わっています。
この為、毎日の食事で適切な量のタンパク質を摂る事は非常に重要なのです。
次に骨の健康についてです。
女性は更年期前から骨粗鬆症に注意が必要です。
更年期を迎えると急速に骨密度が減少する傾向があるので、
予防の為にカルシウムの摂取を心がけましょう。
牛乳やチーズなどの乳製品、鰯や小松菜などの緑黄色野菜、
大豆や大豆製品などからカルシウムは摂取出来ます。
更に、
カルシウムの吸収を助けるビタミンDや骨を形成するビタミンKも一緒に摂る事が大切です。
おおよそ地球2周するほどの長さのある血管の健康もとても重要です。
動脈硬化による脳卒中や心筋梗塞などのリスクを低くするためには、
塩分に注意する事が重要です。
塩分の摂り過ぎは血管を硬くし、高血圧や動脈硬化を引き起こす可能性があります。
カリウムを多く含む食材は塩分の排出を促す効果があるので、
大豆やイモ類、かぼちゃ、ほうれん草、モロヘイヤ、海藻類、りんご、バナナなどを
積極的に取り入れる様にしましょう。
更に、血液をサラサラに保つ為にはアリシンを含む玉ねぎや、
不飽和脂肪酸の多い青魚、抗酸化力の高い緑黄色野菜などを摂る事が効果的です。
これらの食材には強い血管を作る成分が含まれているので、
積極的に取り入れるようにしましょう。
また、内臓の健康も忘れてはいけません。
胃腸や消化器の機能は加齢と共に低下するので、腸の健康を保つ事も重要です。
腸内環境を良くするためには、善玉菌のエサになる食物繊維が必要です。
食物繊維には便のエサを作る不溶性と、
便を柔らかくして押し出す水溶性の2つのタイプがあります。
アボカド、ごぼう、大豆などは両方の食物繊維を豊富に含んでいますので、
積極的に摂るようにしましょう。
また、発酵食品の摂取も腸内環境の改善や免疫力の向上に役立つので、
味噌、ヨーグルト、納豆、ぬか漬けなども取り入れると事をオススメします。
最後に、脳の健康についてです。
血管の健康を保つ事は脳の機能を維持する為にも重要です。
オメガ3系脂肪酸が豊富な秋刀魚や鰯、えごま油、亜麻仁油などを摂る事で、
脳神経の働きをサポートする事が出来ます。
また、
ビタミンEが豊富な魚介類やナッツ、
抗酸化力が高いほうれん草などの緑黄色野菜、
レシチンを含む大豆や納豆なども脳の健康をサポートします。
バランスの取れた食事を心がけ、
日常の食生活にこれらのポイントを是非取り入れて、健康で元気な毎日を送りましょう!
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